和学 *wagaku*
幸せな未来のための和の空間 未来の風水住宅
千賀一生監修の和空間住宅
人間の心は、「住まい」というものの空間性から多大な影響を受けています。
現代の住宅は一般的にその影響が考慮されてはいませんが、日本の伝統民家の原理には、人間の精神をよりよく調和させる古代からの叡智が多数受け継がれていました。
なんとなく、古民家はいやされると感じる人は少なくないと思います。
これは、データの上からも明らかで、たとえば畳一つをとっても、畳のある家とそうでない家とでは、夫婦の離婚率や家庭内暴力件数が、畳のない家の方が明らかに高いというデータがあります。
伝統建築にとって畳はほんの一要素にすぎません。伝統建築にはそれ以上に住まう人の心や家族の調和に必要な性質を担っていると考えられる原理が多数あります。近年増加の精神疾患や家庭内不和は、こうした住居の原理が失われたことによる影響が大きいと考えられます。
とくに2001年以降、日本の住宅は急速に伝統要素を失い、その時期に共時して深刻な社会変化が生じています。
児童への性的虐待件数の年度別統計を見ると、日本はかつて世界の中でも非常に少なかったのですが、和室のない洋風住宅が急激に増加し始めた2001年を境に、まったくの正比例で急増し、日本よりも桁違いに多いイギリス等に急速に近づきつつあるという考えさせられるデータがあります。それは、かつて風水がテレビでブームとなり、それ以前よりも風水的な間取りを採用する人が増加した後ですので、それ以前と比べむしろ風水的にはよい住宅が増えていたはずですが、統計はその逆の結果を示しています。
風水といえば、大陸伝来のものと一般には思われていますが、日本には空間に対する非常に宇宙的な認識が太古から存在しました。
この原理は、私の経験からは、一般に知られる風水以上に人間の心に深くつながるものと思われるのです。(千賀一生)
日本伝統民家の心を今に!
家というものは本来、小さな宇宙でなければなりません。
縄文の人々にとって、この世界は大きな子宮であり、家は小さな子宮、すなわち小宇宙でした。
家が小宇宙であるとき、家族が和し、社会が調和します。
太古の時代から積み重ねられた日本伝統住居の原理に真に忠実な家が、様々な経過をたどり、完成しました。
長年、私から学び続けてきた風水にも精通する一級建築士、馬場駿弥との綿密な協議を経ながら完成されたこのモデルハウスは、どなたでも見学可能です。
私たちが人間としての高い能力や精神性を発揮するためには、住居空間は必須の条件です。
風水を考慮した家は現代でも建てられていますが、この家は、一般風水はもちろん、それよりもさらに根源的な空間性を最優先した家です。設計面はもちろんですが、空間性に関わる部位には材質にもこだわっています。たとえば、大黒柱は通常の古民家のものよりも太くて高い木を専門の職人が手作りしたもの、実際に大地につながる本格的な土間《土間の下はコンクリートではなく、大地そのものです)というようなこだわり度で作成されています。
とはいえ、理想を求めると一般人にはコスト的に手が出せないものになってしまいがちです。これだけのこだわりを貫きながら、より多くの人が建てられるよう、大手ハウスメーカーの住宅とほとんど同レベルの価格を実現しています。(私も、より多く建てていただくために利益は一切得ずに活動しています。)
(千賀一生)
※千賀一生の和空間住宅は、下記でも扱っています。
AGLU ぎいち
(中国風水に精通する風水師でもある岐阜一級建築士)
http://aglu.hida-ch.com/
第一建設株式会社 関口
(軽井沢で様々な芸術的別荘を建てられている一級建築士)
dai-1-masaki@energy.ocn.ne.jp
※『縄文の円心原理』で紹介した深田棟梁の建築も非常に和学的です。
伝統構法と日本家屋の工務店 惺々舎 | 伝統工法・土壁・石場建て (seyseysha.com)
下記は、AGLU ぎいち氏による最近の建築実例
(中心柱がしっかりと大地につながり、なおかつ、腐らない工夫が施されている。
コンクリートはほとんど絶縁物に近いため、
近代住宅では、地球とアースされない状態で生活している。)
≪日本伝統住居の世界観≫
日本人の伝統住居には、日本人の世界観が刻まれています。
家を通してその世界観が伝達されることで、日本人は伝統的世界観を維持してきました。
伝統住居のあり方を失うことは、日本人としての潜在性の喪失につながります。
伝統住居の諸要素の原理については、『縄文の円心原理』をご覧ください。
通常、現代の住宅は、コンクリートの基礎が敷かれているため、現代住宅は、大地と絶縁物で塞がれた状態の上に建っています。
Tさん邸では、コンクリートの基礎をアース棒で貫通して、大地と木材が事実上繋がる構造を実現しています。
土間の下はコンクリートではなく、直接に大地。
土間には囲炉裏が設置されています。縄文住居は入った正面に炉がありますが、現代の縄文式住居とでも言うべきこの設計は、住む人に古代的感覚をもたらすことと思います。
豊富に木材を使った天井と屋根裏部屋(ロフト)など、気持ちのいい空間満載の家。
住宅街にひときわ目立つ大きな屋根
壮観な天井による開放感
畳の環境で育った9カ月のお子さんが本能的に正座している様子を写真でいただきました。
畳ではない環境で育った他のご兄弟二人はあまり正座しなかったそうです。
環境、大事ですね。